親に渡せる連絡先メモのつくり方|緊急時にも安心の1枚

「親が外出先でスマホを落としたら、どうやって連絡してくる?」
「もし倒れてしまったとき、家族の連絡先がすぐに分かるだろうか」

こうした「もしも」のとき、頼りになるのが紙の連絡先メモです。

スマホが普通に使えるときは、ほとんど出番がありません。
でも、スマホが手元にないとき、電池が切れたとき、本人が動揺しているとき。そんなときに、たった1枚の紙が、大きな安心になります。

この記事では、親に渡せる「連絡先メモ」の作り方と、書いておきたい内容を、やさしくまとめました。
ご家族にとっても、ご本人にとっても、お守りのような1枚になります。

なぜ連絡先メモを作っておくと安心なのか

「スマホに連絡先が入っているから大丈夫」と思っていらっしゃる方も多いと思います。
でも、紙のメモには、スマホにはできない役割があります。

スマホが使えない時にも役立つ

スマホは便利ですが、いつでも使えるとは限りません。

  • 電池が切れてしまった
  • 外出先で落としたり、なくしたりした
  • 急に故障してしまった
  • 動揺してしまって、操作が分からなくなった

こうしたとき、紙のメモがあれば、近くにいる人に電話を借りて家族に連絡できます
また、もしご本人が話せない状態のときに、救急隊員や病院の方が連絡先を確認するのにも役立ちます。

家族も本人も落ち着いて動ける

「もしものとき、こうすればいい」という安心が手元にあるだけで、ご本人もご家族も、ずいぶん落ち着いて過ごせます。

大切なのは、使う日が来ないことが理想だけれど、備えておくこと。
紙のメモは、いざというときの保険のようなものです。

連絡先メモに書いておきたいもの

では、何を書いておけばよいのでしょうか。
最低限これがあれば安心、というものをまとめました。

家族の電話番号

いちばん大切なのが、家族の電話番号です。

  • お子さんの携帯電話番号(複数いる場合は全員)
  • 配偶者の携帯電話番号
  • すぐに連絡が取れる親戚や信頼できる方の番号

「最初に電話してほしい人」「次に電話してほしい人」というように、順番が分かる書き方にしておくと、緊急時に対応する人も迷いません。

かかりつけ医・病院

普段通っている病院やクリニックの連絡先も、ぜひ書いておいてください。

  • 病院やクリニックの名前
  • 電話番号
  • 診察券番号(覚えていれば)

持病がある方は、「飲んでいる薬」や「アレルギー」も簡単に書いておくと、緊急時の対応にとても役立ちます。

よく使う薬局

普段お薬を受け取っている薬局の名前と電話番号も、書いておくと便利です。

処方箈獮の確認や、お薬の相談ができる場所が分かっていると、急なときに頼りになります。

携帯会社・契約先

スマホが故障したり、料金のことで困ったときに連絡できる場所もまとめておきましょう。

  • ご契約の携帯電話会社(ドコモ・au・ソフトバンクなど)
  • お問い合わせの電話番号
  • 近くのショップの場所(分かれば)

家族がいないときに、お店の方やご近所の方に「ここに連絡してみて」と頼めます。

緊急時に見てほしい連絡先

もしものときに使える、公的な番号も書いておくと安心です。

  • 救急車・消防:119
  • 警察:110
  • 消費生活センター:188
  • 警察相談専用電話:#9110

これらは覚えておきたい番号ですが、いざというときにとっさに思い出せないこともあります。
紙に書いてあれば、誰でもすぐ見て使えます。

書き方のコツ

連絡先メモは、見やすく、使いやすいことが大切です。
3つのコツがあります。

1枚に絞る

連絡先がたくさんあると、つい何枚にも分けたくなりますが、できれば1枚に収めるようにしてください。

何枚もあると、緊急時にどれを見ればいいか分からなくなります。
必要最低限の情報を、1枚にまとめておくのが、いちばん使いやすいです。

字を大きめに書く

パソコンで作る場合は、普段より少し大きめの文字にしてください。
緊急時は、ご本人もご家族も、いつもより冷静ではいられません。

遠目でも、慌てていても、すぐ読める大きさで書いておくのがおすすめです。
手書きの場合も、太めのペンで、はっきり書くと安心です。

本人が見て分かる言葉で書く

家族の名前を書くときは、ご本人が見てすぐに誰だか分かる呼び方で書いてください。

たとえば、「長男 太郎」よりも、「太郎(長男)」「ひろし(息子)」のように、ご本人が普段呼んでいる名前を先に書くと、迷いません。

病院の名前も、正式名称より「○○内科(駅前)」のように、本人がいつも呼んでいる名前のほうが伝わります。

どこに置くと使いやすいか

せっかく作っても、見つからなければ意味がありません。
置き場所も大切です。

財布や手帳に入れる

外出先で困ったときに役立つのが、財布や手帳に入れておく方法です。

名刺サイズくらいに小さく作って、保険証と一緒に入れておくと、いつでも持ち歩けます。
病院や役所に行くときにも、すぐ取り出せます。

家の決まった場所に置く

家の中にも、1枚置いておきましょう。
おすすめは、電話の近くや、冷蔵庫のドアです。

家族や来客の方が、すぐに見つけられる場所がよいです。
「困ったときは冷蔵庫」と決めておけば、ご家族も安心です。

スマホケースに入れる方法もある

スマホケースの内側に、小さなポケットがついているタイプのものがあります。
ここに名刺サイズの連絡先メモを入れておくと、スマホと一緒に持ち歩けるので便利です。

スマホ自体が使えなくなったときも、ケースの中の紙のメモは見られます。

家族が作るときのポイント

ご家族が親のために連絡先メモを作るときに、知っておきたいことです。

勝手に決めすぎない

つい「これも入れておこう、あれも入れておこう」と、家族の視点だけで作ってしまいがちです。
でも、使うのはご本人です。

「自分が必要だと思うものを、自分の言葉で」を大切にしてあげてください。
家族が作ったものを渡すというより、「一緒に作る」くらいの気持ちがちょうどいいです。

本人と一緒に確認する

作ったあとは、必ず本人と一緒に内容を確認してください。

  • 「この呼び方で分かる?」
  • 「他に書いておきたい連絡先はある?」
  • 「字の大きさは見やすい?」

こうした会話を通じて、ご本人にとって本当に役立つメモになります。
作る時間そのものが、ご家族との安心のひとときになります。

定期的に見直す

連絡先や病院は、年月とともに変わっていきます。

1年に1回、お正月やお盆など、ご家族で集まるタイミングで、メモの内容を見直す習慣をつけておくと安心です。
古い連絡先のままだと、いざというときに使えません。

こんな内容は無理に書かなくてよい

連絡先メモには、書かないほうがよいものもあります。
「役立つから何でも書こう」とせず、大切な情報は書かないのが安全です。

銀行口座や暗証番号

「もしものときに家族が使えるように」と、銀行の口座番号や暗証番号を書きたくなる気持ちは分かります。
でも、絶対に書かないでください

もし財布をなくしたり、メモを落としたりしたら、悪用されてしまいます。
銀行のことは、銀行に直接相談すれば、家族でもきちんと対応してもらえます。

パスワードそのもの

スマホのロック番号、メールやLINEのパスワード、各種サービスの暗証番号。
これらも、連絡先メモには書かないでください。

パスワードは、別の方法で管理するか、ご家族の中で別途共有する仕組みを考えてください。
持ち歩く紙には、書かないのが鉄則です。

ご家族の方へ

離れて暮らすご家族が、親に連絡先メモを渡したいときに役立つことをまとめます。

渡すときの言い方

「もしものとき用」と言うと、親は身構えてしまったり、嫌な気持ちになったりすることがあります。
代わりに、こんな伝え方を試してみてください。

  • 「スマホをなくしたときに困らないように、念のために作ってみたよ」
  • 「私の電話番号、すぐ出てくるところにあったほうが便利でしょ」
  • 「冷蔵庫に貼っておくと、私が遊びに行ったときも安心だから」

備える」というよりも、「便利だから」という空気で渡すのがコツです。
受け取る側の気持ちも、ぐっと軽くなります。

まずは簡単な1枚で十分

「完璧なメモを作らなきゃ」と気負わなくて大丈夫です。

最初は、家族の電話番号と、かかりつけ医、緊急の番号だけ書いた、シンプルな1枚で十分です。
あとから少しずつ、必要なものを足していけばいいのです。

大切なのは、「ある」ことそのもの。完璧を目指して作れずじまいになるより、シンプルでも今日1枚作るほうが、ずっと意味があります。

最後に

スマホはとても便利な道具ですが、それだけに頼りすぎるのは少しもったいないことです。
紙のメモがあるだけで、「スマホが使えなくても大丈夫という安心感」が、ご本人にも家族にも生まれます。

使う日が来ないのが、いちばん幸せです。
でも、いつかのために、今日1枚、作ってみてはいかがでしょうか。

ご家族にスマホを教えるときの考え方や、伝え方のコツは、こちらの記事にもまとめています。あわせてご覧ください。

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