親にスマホを教えるコツ|離れていても伝わる、やさしい教え方7つ

親にスマホを教えていて、「同じことを何度も聞かれる」「うまく伝わらない」と感じたことはありませんか。

教えているうちに、つい言葉がきつくなってしまったり、お互いに少し気まずくなったり。そんな経験は、あなたひとりではありません

この記事では、親にスマホを教えるときに役立つコツを、7つにまとめてご紹介します。
離れて暮らしているご家族にも使える方法もあわせてお伝えします。

親にスマホを教えるのが、なぜ難しく感じるのか

まず最初に、「教えるのが難しい」と感じるのは、ごく自然なことだとお伝えしておきたいと思います。

「当たり前」が違うから

スマホを毎日使っている世代にとっては、「画面をタップする」「アプリを開く」「設定を変える」といった操作は、ほとんど考えなくてもできることです。

でも、親世代にとっては、その一つひとつが新しい体験です。
こちらの「当たり前」が、親には当たり前ではない。これが、教えるときの一番のすれ違いの原因になります。

「なんでこんな簡単なことが…」と思ってしまったときは、自分が初めて運転した日や、初めて職場で新しいシステムを使った日のことを思い出してみてください。きっと同じくらい戸惑っていたはずです。

親も家族も、お互いに気をつかっている

親は親で、「何度も聞いて悪いな」「また怒られるかな」と気をつかっています。
家族は家族で、「強く言わないようにしよう」「分かってくれるかな」と気をつかっています。

お互いに気をつかいすぎると、かえってぎこちなくなってしまいます。
「教えるほうも、教わるほうも、お互いに大変なんだ」と思うところから始めると、少し肩の力が抜けます。

教える前に知っておきたいこと

具体的なコツに入る前に、心構えとして知っておきたいことを2つだけお伝えします。

一度に全部教えない

これがいちばん大切です。
スマホはできることが多いので、つい「これも、あれも」と教えたくなってしまいます。

でも、一度にたくさん教えても、ほとんど覚えられません。
大人でも、新しいことを一度に5つも10つも覚えるのは難しいものです。

「今日はLINEのメッセージを送れるようになる」
「次はビデオ通話を一緒にやってみる」
というように、1回につき1つだけを目安にすると、お互いに楽になります。

「できないこと」より「できたこと」に注目する

つい、「ここができていない」「これも忘れている」と気になってしまいます。
でも、教わる側からすると、できなかったところばかり指摘されると気持ちが落ち込んでしまいます。

「前は分からなかったメッセージの送信、できるようになったね」
「写真、ちゃんと送れたじゃない」
そんな小さな「できた」を、声に出して伝えてあげてください。

親も「自分にもできるんだ」と思えると、次のステップに進みやすくなります。

教え方の7つのコツ

ここからは、実際に教えるときに役立つ7つのコツをお伝えします。
全部を一度に意識しなくても大丈夫です。「これならやれそう」と思ったものから試してみてください。

1. 用語をやさしく言いかえる

「タップ」「スワイプ」「アプリ」「アカウント」など、私たちが普段使っている言葉は、親世代にはなじみのない外来語が多いです。

「タップ」は「軽くたたく」
「スワイプ」は「指をすべらせる」
「アプリ」は「スマホの中の道具」

このように、日本語に言いかえてあげるだけで、理解しやすさがぐんと変わります

2. 画面を指さしながら説明する

「右上のところを押して」と言葉だけで伝えても、なかなか伝わりません。
親と一緒にいるときは、画面を指でさしながら、「この、緑色のマークを軽くたたいてみて」と伝えるほうがずっと分かりやすくなります。

離れているときは、ビデオ通話で自分のスマホ画面を見せたり、写真に撮って印をつけて送る方法もあります。

3. 自分でやってもらう時間をつくる

つい、「貸して」と自分で操作してしまいがちです。
そのほうが早いのですが、それでは親はいつまでも覚えられません。

少し時間がかかっても、親自身に画面を触ってもらうことが大切です。
「次は自分で押してみて」と声をかけて、横で見守る時間を意識してつくってみてください。

4. メモを残しておく

口で説明したことは、その場では分かったように見えても、しばらくすると忘れてしまいます。

「LINEを開く → ともだちの名前をたたく → メッセージを書く」
このような手順を、紙に書いて渡しておくと、あとから親が一人で見返せます。

スマホの近くにメモを置いておけば、困ったときに自分で確認できる安心感にもなります。

5. 急がせない

こちらが時間に追われていると、つい「早く、早く」と急かしてしまいます。
急がされると、誰でも操作を間違えやすくなります。

「ゆっくりでいいよ」「あわてなくて大丈夫」
この一言があるだけで、親は安心して画面に向き合えます。

時間がないときは、無理に教えようとせず、「また今度ゆっくりやろう」と切り上げる勇気も大切です。

6. 「忘れてもいい」と伝える

親は「また忘れちゃった、ごめんね」と申し訳なさそうにすることがあります。
そんなときは、「忘れていいんだよ。何度でも教えるから」と言ってあげてください。

「忘れてはいけない」と思うと、緊張してかえって覚えられなくなります。
「忘れてもいい」と思えると、リラックスして触れるようになります。

7. 同じ質問にも何度でも答える

正直に言えば、同じ質問を何度もされると、ちょっと疲れることもあります。
でも、それは親が「ちゃんと使えるようになりたい」と頑張っている証拠でもあります。

同じ質問が3回続いたら、ため息をつくのではなく、4で紹介したメモを一緒に作るタイミングだと考えてみてください。
紙に残しておけば、次からは親が自分で確認できます。

離れて暮らしていても伝える方法

遠くに住んでいる親にスマホを教えるのは、対面より少し工夫がいりますが、ちゃんとできます。

LINEのビデオ通話で画面を見せ合う

LINEのビデオ通話なら、お互いの顔を見ながら話せます。
親に「画面をこちらに見せて」と頼めば、こちらもどこを操作しているかが分かります。

「その緑のマーク、もう一度押してみて」と、まるで隣にいるように教えられます。

同じ記事を一緒に読みながら進める

「この記事を一緒に見ながら進めようか」と、同じページを開いて、電話で話しながら進める方法もおすすめです。

あらかじめ役立つ記事のURLを送っておけば、親はあとで自分でも見返せます。
「ここに書いてある通りにやってみて」と伝えるだけで、自然に教えることができます。

スクリーンショットで操作を共有する

「画面のこの部分を押す」と言葉で説明してもうまく伝わらないときは、自分のスマホ画面を写真のように保存して(スクリーンショットといいます)、矢印や丸印をつけて送る方法があります。

視覚的に伝えると、年齢に関係なく分かりやすくなります。

教えていてイライラしてしまったときは

どんなに気をつけていても、教えていてイライラしてしまうことはあります。
それは、決してあなたが悪い家族だからではありません。

一度休む勇気を持つ

感情が高ぶってきたな、と感じたら、無理に続けないことです。
「今日はここまでにしよう」「お茶でも飲もうか」と切り上げる勇気を持ってください。

イライラしたまま教え続けると、親も家族も、どちらもいい気持ちになれません。
休むことは、決して怠けることではなく、関係を守るための大切な選択です。

完璧を求めない

「これくらいは覚えてほしい」
「もう何回も教えたのに」

そう思ってしまう気持ちは、よく分かります。
でも、スマホはあくまで道具です。完璧に使いこなせなくても、生活はできます。

「最低限、家族と連絡が取れて、危ないことを避けられればいい」
くらいの気持ちで構えると、お互いにずっと楽になります。

まず教えたい3つのこと

「結局、何から教えればいいの?」と迷ったら、次の3つから始めてみてください。
これだけで、親のスマホ生活はずいぶん安心できるものになります。

電話とLINEで連絡が取れること

まずは「家族とつながれること」を最優先にしてあげてください。
電話のかけ方、LINEのメッセージの送り方、ビデオ通話のかけ方。これだけで、離れていても声を聞ける、顔を見られる、写真をやり取りできるようになります。

連絡が取れるという安心感は、本人にも家族にも、何より大切です。

詐欺メールにひっかからないこと

次に伝えたいのは、安全に関わることです。
「身に覚えのないメッセージは開かない」
「リンクは絶対にタップしない」
「お金の話が出てきたら、まず家族に電話する」

この3つだけでも、被害をかなり防げます。
安全に関する話題は、教えるというより「お願い」として伝えると、親も受け入れやすくなります。

困ったときに自分で立ち戻れる場所を持つこと

家族がいつでもそばにいられるとは限りません。
親が一人で困ったときに、立ち戻れる場所を作っておくことが大切です。

「迷ったらこのページを見ればいい」
そんな場所があるだけで、親の不安はずっと減ります。

このサイトのよくある困りごとのページを、親のスマホにブックマークしておくのもひとつの方法です。

親に渡すと喜ばれるもの

口で教えるだけでなく、「形に残るもの

口で教えるだけでなく、「形に残るもの」を一緒に渡しておくと、親が安心して使えるようになります。

印刷できる無料ガイド

当サイトでは、スマホの基本をまとめた無料ガイドをお配りしています。
印刷して紙で読める形なので、親のスマホの近くに置いておけば、困ったときにすぐ見返せます。

離れて暮らしている親に、郵送で送ってあげるのもおすすめです。

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「困ったときに見るページ」のブックマーク

親のスマホに、いくつか「困ったときに見るページ」をブックマークしておくと、本人が一人で対応できる範囲が広がります。

「ここを見ればなんとかなる」という場所を一緒に作っておくと、親も「困ったらここ」と思えるようになります。

最後に

親にスマホを教えるのは、思っているよりずっと根気のいることです。
うまく教えられなくても、自分を責めないでください。

大切なのは、完璧に教えることではなく、「一緒に進めようとしてくれている」という気持ちが伝わることです。

その気持ちは、操作の上手・下手以上に、親にちゃんと届いています。

少しずつ、ゆっくりで大丈夫です。
このサイトの記事も、よかったら親御さんと一緒にご活用ください。

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