スマホを使っていたら、突然こんな画面が出てきた——。
「エラーが発生しました。至急サポートセンターへお電話ください」
「この番号にご連絡ください 050-XXXX-XXXX」
親切そうな案内に見えますし、番号まで書いてあると、つい「かけたほうがいいのかな」と思ってしまいますよね。
結論からお伝えします。画面に出てきた電話番号には、かけなくて大丈夫です。本当にサポートが必要なときは、番号をご自分で調べてかければ、それで十分間に合います。
この記事では、その画面が本物かどうかを見分ける方法と、もう電話してしまったときの落ち着いた対処を、順番にまとめました。
電話しなくて大丈夫です
いま画面が出ている方は、まず次の4つだけ覚えてください。
- 画面に出ている番号には、かけない
- まず画面を閉じる
- 本当に必要なら、番号は自分で調べる
- 迷ったら家族に相談する
この4つを守れば、それだけで大丈夫です。続きは落ち着いてからお読みください。
「サポートに電話してください」と出る画面の正体
画面に電話番号が出てきたら、まず疑ってよい
ホームページを見ている最中に、突然出てくる警告画面。そこに電話番号が書かれている場合、その番号は詐欺グループにつながることがほとんどです。
「有名な会社の名前が書いてあったのに」と思われるかもしれません。ですが、会社の名前は誰でも画面に書けてしまいます。名前をかたられた会社のほうも、迷惑を受けている側です。会社名が出ているかどうかは、本物かどうかの手がかりにはなりません。
本物のサポートは、画面に番号を出して急がせません
もちろん、世の中のサポート窓口がすべて偽物というわけではありません。アプリの中の「お問い合わせ」や、会社の公式サイトに載っている窓口は本物です。
違いは「出てき方」です。本物の窓口は、こちらが探しにいったときに見つかるもの。向こうから画面いっぱいに出てきて、今すぐ電話しろと急かしてくることはありません。急かされたら偽物、と覚えておけば十分です。
なお、SMSやメールで「サポート窓口はこちら」と番号が送られてくることもあります。この場合も同じで、その番号にはかけないでください。見分け方は詐欺SMSの見分け方にまとめています。
画面が消えなくて困っているときは、「ウイルスに感染」の偽警告をあわてず安全に閉じる手順をご覧ください。閉じ方だけをまとめてあります。
本物かどうかを、自分で確かめる方法
「じゃあ、本物の番号はどうやって探せばいいの?」——ここがいちばん大事なところです。難しくありません。
番号は「画面」ではなく「手元のもの」から探す
いちばん確実なのは、画面ではなく、家にある紙や品物から探すことです。
- スマホや家電の保証書・説明書
- 買ったときの箱
- 毎月届く請求書・利用明細
- クレジットカードの裏面
- 銀行の通帳
これらに書かれている番号は、まず間違いなく本物です。画面に出た番号より、手元の紙のほうが信用できる——そう覚えておいてください。
検索して出てきた番号にも、偽物が混じることがあります
「会社名 サポート 電話番号」と検索する方法もありますが、ここにも注意が必要です。検索結果の上のほうには広告が出ることがあり、その中に本物そっくりの偽窓口が混じっていることがあります。
検索して探す場合は、いちばん上をそのまま押さず、会社の公式サイトを開いてから、その中の「お問い合わせ」を探すようにしてください。ひと手間ですが、これだけで安全性がぐんと上がります。
公式サイトかどうかの、かんたんな見分け方
画面の上のほうに表示されるアドレス(英数字の並び)を、ひと呼吸だけ見てください。
- 会社名がそのままローマ字で入っている
- 末尾が .co.jp や .jp になっている
- 広告と書かれていない
すべて読み取れなくてかまいません。「見たことのない文字が並んでいる」「会社名の途中に変な記号が入っている」といった違和感だけで、十分な手がかりになります。
判断できないときは、かけなくていい
迷ったまま無理に電話する必要はありません。スマホの調子が悪いくらいのことで、今日中に電話しないと困る、ということはまずないからです。
一日おいて、ご家族に画面を見せてから決めても、何も遅くありません。
もし電話してしまったら
かけただけなら、まだ大丈夫です
「電話してしまった」と気づいて、血の気が引く思いをされているかもしれません。でも、落ち着いてください。
電話をかけただけで、スマホが壊れたり、遠隔操作されたり、お金が自動で引き落とされたりすることは通常ありません。ただし、相手に電話番号が知られたり、会話の中で個人情報を聞き出されたりすることはあるため、気づいた時点で電話を切って大丈夫です。被害が起きるのは、このあと相手の指示に従ってしまったときです。つまり、いま止めれば間に合います。
すぐ切ってかまいません
話の途中でも、そのまま切って大丈夫です。失礼にはなりません。
切りにくいときは「家族に確認してから、かけ直します」と伝えれば十分です。相手が「切らないでください」「今すぐでないと手遅れになります」と強く止めてきたら、それ自体が偽物のサインだと思ってください。
何を言われたかで、次にすることが変わります
思い出せる範囲でかまいません。次のどれかに当てはまるか、確認してみてください。
- 「アプリを入れてください」と言われた → 入れていなければ大丈夫です。入れてしまった場合はスマホを遠隔操作される詐欺とは?言われたときにやってはいけないことの対処をご覧ください
- 「画面に出た数字を教えて」と言われた → 伝えていなければ大丈夫です
- 「コンビニで電子マネーを買ってきて」と言われた → 買ってしまっていても、番号を伝えていなければ止められることがあります。カードを手元に置いたまま相談してください
- 「カード番号を教えて」と言われた → カード裏面の番号に電話して、利用停止を依頼してください
どれにも当てはまらず、話を聞いただけで切ったのなら、それでおしまいです。あとは何もしなくて大丈夫です。
なお、勧められたアプリを入れるかどうか迷ったときの考え方は、アプリを入れるときの注意点|安全に使うための確認方法にまとめています。
折り返しの電話がかかってきても、出なくて大丈夫
一度電話をかけると、こちらの番号が相手に知られます。そのあと、何度もかかってくることがあります。
出なくて大丈夫です。放っておけば、そのうちかかってこなくなります。気になるときは、着信履歴からその番号を着信拒否に設定しておくと安心です。やり方が分からなければ、ご家族や携帯ショップで設定してもらえます。
家族に相談するとき
伝えることは3つだけ
うまく説明できるか心配、という方も多いのですが、伝えることは3つだけで足ります。
- どんな画面が出たか(見えているなら、そのまま見せる)
- 何を言われたか
- 自分が何をしたか(何もしていない、でも立派な答えです)
離れて暮らしていても、電話やLINEのビデオ通話で画面を見せれば伝わります。うまく言葉にできなくても、画面を見せるだけで十分です。
ご家族の方へ
親御さんから相談を受けたとき、最初のひと言はこれで十分です。
「大丈夫、よくあることだから。電話しただけなら何も起きないよ」
「なんでかけちゃったの」と言いたくなる場面かもしれませんが、責められると、次に困ったときに相談してもらえなくなります。まず安心させてから、何を言われたかを一緒に確認してください。
本当にサポートが必要なときの、正しい頼り方
「偽物には気をつけて」だけでは、困ったときに頼る先がなくなってしまいます。安心して相談できる場所を、先にお伝えしておきます。
携帯ショップ・家電量販店の窓口
いちばん気軽なのは、契約している携帯電話会社のショップです。スマホを持っていけば、その場で画面を見てもらえます。買った家電量販店のサポートカウンターでもかまいません。
メーカーの公式サポート
番号は、先ほどの「手元のものから探す」方法で見つけてください。保証書や箱に書かれている番号が、いちばん確実です。
それでも不安が残るとき
お金が絡んでしまった場合や、どこに相談していいか分からない場合は、公的な窓口が使えます。
- 消費者ホットライン:188
- 警察相談専用電話:#9110
すでにお金を払ってしまった場合は、最寄りの警察署に直接相談するのが確実です。恥ずかしいことではありません。相談するほど、解決は早くなります。
最後に
「サポートに電話してください」という画面は、親切な案内の顔をしてやってきます。だからこそ、見抜こうと身構える必要はありません。覚えることは、これだけです。
- 画面に出た番号にはかけない
- 本物の番号は、手元の紙から探す
- かけてしまっても、切れば大丈夫
- 折り返しには出なくていい
- 迷ったら家族に相談する
この5つを知っているだけで、あわてずに済みます。もう電話してしまったあとでも、指示に従っていなければ、そこで終わりにできます。ひとりで抱え込まず、まずご家族に声をかけてください。
スマホの詐欺や安全対策をまとめて確認したい場合は、スマホの詐欺・安全対策|困ったとき一覧も参考にしてください。
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