「QRコードを読み取っても大丈夫かな?」と、ふと不安になることはありませんか。
結論からお伝えすると、QRコードを読み取っただけでは、ほとんどの場合なにも起きません。気をつけたいのは、読み取ったあとに開く画面で「あわてて入力しないこと」だけです。
この記事では、QRコードってそもそも何なのか、注意したい特徴、読み取ったあとに確認すること、お店や宅配での安全な使い方までを、ご家族と一緒に確認できる形でまとめました。あわてず、ひとつずつ見ていきましょう。
QRコードってそもそも何ですか?
QRコードは、四角い模様の中に「ウェブサイトのアドレス(リンク)」が書かれている、いわば「短いリンクの絵」のようなものです。スマホのカメラで読み取ると、そのリンクの先のページが開きます。
たとえば飲食店のメニュー表、宅配の不在票、自治体からのお知らせ、商品の説明書など、身の回りで広く使われています。多くは便利な使い方で、こわいものではありません。
QRコード全部が危ないわけではありません
「QRコード詐欺」という言葉を聞くと、つい全部が危ないように感じてしまいますが、そんなことはありません。
悪い人が「ごく一部のQRコード」に細工をしているだけで、お店や公的機関のものは、ふつうに使って大丈夫です。
大事なのは、「全部こわい」と身構えることではなく、「ちょっと変だな」と感じたものだけ、一度立ち止まって確認すること。これだけで安心して使えます。
注意したい「ちょっと怪しいQRコード」の特徴
次のような特徴があるQRコードは、読み取る前に一度ご家族に相談すると安心です。
- 知らない人から届いた紙・封筒・SMS・メールに貼ってある
- 駅や店内のポスターに、上から別のシールで貼り直されている
- 「今すぐ」「当選しました」「お金がもらえます」など、急かす言葉と一緒に書かれている
- 差出人や会社名がはっきりしない
- 読み取ったあと、いきなりログイン画面・支払い画面が出てくる
すべてに当てはまらなくても、ひとつでも「変だな」と感じたら、それで十分です。読み取らない、開いた画面を閉じる、家族に見せる——どれかで大丈夫です。
読み取ったあと、ここだけ確認しましょう
QRコードを読み取ると、スマホの画面に「このサイトを開きますか?」というような確認や、開いたページが表示されます。
このとき、次の4つだけ確認できれば大丈夫です。
1. 開く前に、アドレス(URL)をひと呼吸見る
画面の上のほうに、英数字のアドレスが表示されます。お店の名前や公式サイトと、明らかに違う文字が並んでいるときは、開かずに閉じて大丈夫です。すべて読めなくても、「見たこともない国の名前で終わっている」「文字化けしている」など、違和感だけで十分な手がかりになります。
2. パスワード・暗証番号・カード番号は入力しない
QRコードから開いた画面で、急にログインや支払いを求められたら、その場では入力しないでください。本物のお店や銀行は、QRコード経由で個人情報をいきなり聞いてくることは、ほぼありません。
3. 「設定をオン」「アプリを入れて」と言われても、すぐタップしない
「権限を許可してください」「このアプリをインストールしてください」と急に出てきても、その場で進めないようにしましょう。一度画面を閉じて、必要なら家族と相談すれば十分です。
4. 不安なら、画面を家族に見せる
判断に迷うときは、自分で決めずに「ちょっと見て」とご家族に画面を見せれば大丈夫です。お一人で抱え込まないことが、いちばんの安心です。
もし画面が閉じられない・警告のような表示が消えないときは、「ウイルスに感染しました」の偽警告を閉じるもあわせてご覧ください。
もし入力してしまった・読み取って不安なとき
「読み取っただけ」であれば、まずほとんど問題ありません。あわてず、次の順番で確認しましょう。
- 開いた画面を閉じる(ブラウザのタブを閉じればOKです)
- 何か入力してしまった場合は、その内容をメモする(あとで家族や窓口に伝えやすくなります)
- パスワードを入れてしまったときは、そのサービスのパスワードだけ早めに変えておく
- クレジットカード番号を入れてしまったときは、カード裏面の連絡先に電話して相談する
- 不安が残るときは、画面のスクリーンショット(画面を写真のように保存する操作)を撮ってから家族に見せる
LINEのパスワードを入れてしまったときは、LINEが乗っ取られたかも?確認することと対処方法もあわせてご確認ください。早めに気づけば、十分対応できます。
場面別・安心して使うためのポイント
飲食店のメニュー
テーブルのQRコードでメニューを表示するお店が増えました。注文以外で、名前・メールアドレス・カード情報の入力を求められた場合は、店員さんに「これ、必要ですか?」と一声かけて確認すれば安心です。メニューを見るだけなら、個人情報の入力は基本的に不要です。
宅配の不在票
不在票にQRコードがあるときは、差出人の会社名(ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便など)と、開いた画面の会社名が一致しているかを確認しましょう。一致しないときや、ロゴが見慣れないときは、その不在票に書かれている電話番号ではなく、ご自身で調べた公式の電話番号に直接かけるのが安心です。
チラシ・ポスター
街中のポスターや投げ込みチラシのQRコードは、シールが上から重ねて貼られていないかを一度見てください。元のQRコードの上に、別のシールが貼られている場合は、読み取らないほうが安心です。
SMS・メールの中のQRコード
知らない相手から届いたSMSやメールにQRコードが貼ってある場合は、そもそも読み取らないのが安心です。本物の宅配会社や銀行が、SMSにQRコードだけを貼って送ってくることは、まずありません。
怪しいSMSの見分け方は、詐欺SMSの見分け方で詳しくまとめています。
家族と一緒にやっておくと安心なこと
- ふだん使うお店やサービスのQRコードを、家族と一度試しに読み取ってみる
- 「困ったら、開いた画面を見せてね」とあらかじめ決めておく
- 不安なときに見せる連絡先(家族・公式窓口)を、紙にメモして電話の近くに貼っておく
QRコードの安全な使い方は、いちど家族と一緒に確認しておけば、ふだんは安心して使えるようになります。
スマホの詐欺や安全対策をまとめて確認したい場合は、スマホの詐欺・安全対策|困ったとき一覧も参考にしてください。
親に渡せる「スマホやさしい入門ガイド」も無料配布中です
スマホの基本操作や、困ったときの確認方法を、親世代にも分かりやすい言葉でまとめた無料PDFです。
印刷してゆっくり確認したい方や、家族で一緒に見ながら進めたい方にもおすすめです。